福来友吉博士の千里眼事件が4月5日放送の「世界の何だコレ!?ミステリー」で特集されました。
福来友吉博士の千里眼事件は映画『リング』のもとネタになったともいわれている事件で、福来友吉博士は明治期の日本で超能力の研究に生涯をささげた人です。
福来友吉博士の千里眼事件とは?
「世界の何だコレ!?ミステリー」では、福来友吉博士がおこなった数々の事件が紹介されるわけですが、映画『リング』のもとネタとなった千里眼事件とはどんなものだったのでしょうか?
『千里眼』とは透視能力のことで、この頃の日本は催眠術ブームなどもあって、熊本生まれの御船千鶴子が注目されることになりました。
御船千鶴子はもともとは普通の人だったようですが、心霊療法を行なっていた、義兄の清原猛雄の催眠術によって『千里眼』の能力が開花したそうです。
福来友吉博士は何度も熊本に出向き、御船千鶴子の『千里眼』の能力の実験を行い、一度は失敗するも、その後成功。
東京に戻った福来友吉博士は、東京帝大で実験報告を行い、脚光を浴びることになります。
同じ年、御船千鶴子が上京し、科学者やジャーナリストたちを集めた公開実験が行われるのですが、試験物のスリ替え事件によって、この時は失敗してしまいます。
数日後、福来友吉博士が懇願し、少数の関係者で行われた実験では成功するのですが、御船千鶴子が関係者に背を向け、手元が見えない状態で行われたため、疑惑を払拭することが出来ずに終わってしまう。
疑惑を持たれたままに熊本に帰った御船千鶴子は、翌年自ら命をたってしまいます。
福来友吉博士のその後…
その後、メディアの超能力に対する批判が強まり、実験にかかわった研究者達は「千里眼は科学に非(あら)ず」という結論を公表する。
この結果、御船千鶴子の『千里眼』ブームにのって、全国各地に現れた自称『千里眼能力者』達は、詐欺やペテン師と批判されることになり
これら超能力ブームの火付け役となった福来友吉博士さらに批判の的に晒されてしまう。
福来友吉博士の千里眼事件がリングのもとネタに…
リングの物語に登場する伊熊平八郎・山村志津子は、福来友吉博士と御船千鶴子がモデルと言われています。
そして井戸の中から這い上がり、黒髪の長髪をたらし、テレビ画面から出てくる貞子のモデルは、福来友吉博士の千里眼事件でも登場した高橋貞子という女性がモデルではないかと言われてるようです。
高橋貞子もまた、福来友吉博士の千里眼や透視・念写の実験に協力した超能力者の1人として知られているようですが、福来友吉博士の千里眼事件がきっかけで、世間の風当たりがつよくなり、
故郷の岡山へ引越ししたあとは消息不明になったそうです。
・まとめ
4月5日放送の「世界の何だコレ!?ミステリー」で福来友吉博士の千里眼事件がとりあげられるわけですが、今回の記事を書くまで、リングのモデルが実在した人物だったとは、初めてしりました。
今から100年ほど前の日本で超能力ブームがあったというのも驚きすね!
個人的には超能力を信じている方なので、世界中の超能力者がテレビなどに出演して、その能力をもっとテレビなどで見せてくれることを期待したいです!
4月5日の「世界の何だコレ!?ミステリー」の放送がたのしみですね!