1代でパナソニックを築き上げ、経営の神様と呼ばれた松下幸之助さんですが、松下幸之助記念館が大阪府の門真に建てられました。
松下幸之助記念館ではどんなことが学べるのでしょうか。また京都にも資料館があるようです。門真の記念館と京都の資料館にはどんな違いがあるのか調べていきます。
松下幸之助記念館、松下資料館から、松下幸之助さんの歩みや生涯を学び、どんな人物だったのか見ていきましょう。パナソニックの歴史についてもチェックしていきます。
松下幸之助とパナソニックの歴史を学ぶ
松下幸之助さんの生涯、そしてパナソニックの歴史は本当に波乱万丈です。経営の神様と呼ばれた松下幸之助さんですが、その片鱗が幼少期にすでに表れています。
父親の事業の失敗で家は貧しく、小学校も4年生で中退し、奉公にでています。その奉公先だった五代自動車では、来店客にタバコを買いに行かされていました。
そこで松下幸之助さんは、いちいち買いに行くよりまとめ買いをすれば、すぐにタバコを渡せる上に、単価も安くなりその差額が自分のお小遣いになると考えたのです。
この方法でお小遣いを貯めたのですが、周りから反感を買い店主からも辞めるように言われたのでした。ここから松下幸之助さんの商売が始まったように思えます。
このように幼少期から、会社設立後まで様々なエピソードがあるのです。
松下幸之助記念館が大阪府門真市にある
語りつくせないほどの歴史がある松下幸之助さんの生涯とパナソニックの歴史ですが、その歴史を学ぶことができる場所があります。それが「パナソニックミュージアム松下幸之助歴史館」です。
大阪府の門真市にあり日曜日と祝日を除く日に9時から17時まで空いています。この記念館はパナソニックが運営しています。元々の名前は松下電器歴史館でしたが、社名変更に合わせて2008念の10月に名前が変更されました。
また、名前だけでなく中身も度々リニューアルしているんです。この記念館が建てられたのは1968年でした。松下電器の創業50周年を記念して作られ、1995年には松下幸之助さん生誕100周年記念して改装されました。
2017年10月に一時閉館されましたが、2018年3月に再開されて新たに松下幸之助館を作り、旧歴史館をものづくりイズム館へと変えたのでした。
松下幸之助が過ごした門真旧宅もあり
パナソニックミュージアム松下幸之助歴史館には、松下幸之助さんが過ごした門真旧宅があり、見学することができます。1933年に門真へと本社、工場を移したのですが、その時に一緒に松下幸之助さんの住居も建てられたのです。
老朽化に伴って、現在見ることができている建物は、1964年に再建築されたものになっています。この記念館で松下幸之助さんの歴史、そしてパナソニックの歴史について学び、旧宅を見学すれば、松下幸之助さんのことが見えてくるのではないでしょうか。
また、受付をすれば松下幸之助歴史館、ものづくりイズム館の見所をスタッフが案内してくれながら見学をすることができます。
通常は非公開である収蔵庫の中も見学することができるなど、より深く松下幸之助さん、パナソニックのことを学べるのではないでしょうか。
松下幸之助の観点を学べる施設!
このパナソニックミュージアム松下幸之助歴史館へ行けば、松下幸之助さんの観点を学べる事間違いなしです!
松下幸之助歴史館では、1904年の第1章の礎から始まり、2章の創業と続き1937年頃の苦境時代が第4章、飛躍し、打開した1951年の第5章、1961年の第6章、そして、最後に経世の第7章で終わります。
松下幸之助さんは94年間の生涯で偉業を成し遂げていますが、その道のりは決して楽ではありませんでした。幾多の困難を経験しながらもそれを乗り越えることで見出した経営観、人生観を、この1章から7章までをたどることで学ぶことができます。
また、松下幸之助歴史館以外にも、ライブラリーのコーナーでは松下幸之助さんに関する書籍が300冊以上あり、すべて自由に読むことができるのです。
書籍の中にも、松下幸之助さんの観点が詰まっています。
松下幸之助の松下資料館は京都にあり
パナソニックミュージアム松下幸之助歴史館の他にも、松下幸之助さんについて触れることができる場所があります。それは京都の松下資料館です。
京都駅八条口を西へ出ると「PHP」というオフィスビルがあります。このビルの3階に松下資料館があるのです。9時半から17時まで開いていて、日曜、祝日、第1土曜日以外の土曜日が休館日です。
この資料館は1994年に松下幸之助さんの生誕100周年を記念して建てられ、松下家が運営していています。入場は無料なので気軽に入る頃ができるんです。松下資料館は3階ですが、1階から松下幸之助さんの胸像や、出版物が並んでいます。
また、無料で使用することができる図書館のスペースもあるんです。ここでは松下幸之助さんの著書や資料はもちろん、他の経営者の著書、ビジネス本などを見ることができ、仕事に対する考え方や経営観を学びたい方にはぴったりです。
松下幸之助の歩み、生涯を学べる
パナソニックミュージアム松下幸之助歴史館より、もう少し気軽に松下幸之助さんの歩みや生涯を学ぶことができるのが、この京都の松下資料館となっています。
資料館のスペースには、松下幸之助さんのこれまでの歩みが展示されています。幾多の困難を乗り越えながら、一般家庭に電器が普及するまでの道のりを作った松下幸之助さんの歴史が分かるのです。
また、松下幸之助さんの生涯にはずっと支えてくれた奥さんの存在もあります。そんな二人が二人三脚で歩んできた歴史も分かります。
資料だけではなく、映像やミニシアターでも松下幸之助さんについて学ぶことができます。映像では松下幸之助さんの生涯から、人材育成、人生の生き方、働くこととはなどなど、松下幸之助さんの考え方に触れることができます。
松下幸之助に出逢える場所である
松下幸之助さんは1989年、94歳の時に亡くなっていて死後、30年の時が建っています。そんな松下幸之助さんに実際に会うということはもちろんできません。
ですが、パナソニックミュージアム松下幸之助歴史館、松下資料館を通じて、松下幸之助さんに出逢うことができるのです。
パナソニックミュージアムは2017年に一時閉館し、2018年に再開されましたが、そのリニューアルに合わせたコンセプトが「松下幸之助に出逢える場所」だったのです。
亡くなってから30年たった今でも、パナソニックの社員には松下幸之助さんの思いが引き継がれています。そんな社員たちが考えたコンセプトのもとに作られた資料館では松下幸之助さんの生涯や考え方、歴史に触れて、松下幸之助さんに出逢うことができるのです。
松下幸之助の“道”をたどり学ぶ
松下幸之助さんは、苦しく迷った時代も自分の力で道を開いてきた人物です。仕事や人生に迷ったときに、この資料館に行き松下幸之助さんの考えや歩んできた道を学べば、きっと、自分の道も見えてきます。
松下幸之助さんの生涯の道のりは険しいものでしたが、絶対にあきらめず、そしてその苦境に悲観することはなかったのです。
松下幸之助さんの名言の中にも道をひらくことについて言ったことが多くあります。「どんなに悔いても過去は変わらない、どれほど心配したところで未来もどうなるものでもない。いま現在に最善を尽くすことである」などです。
言葉だけ見てしまえば綺麗事のように感じてしまうこともあるかもしれません。ですが、この資料館で松下幸之助さんの歩んできた道をたどれば、松下幸之助さんが伝えたかったコ事の真意が分かり、自分の道をまた見つけることができるのです。
まとめ
松下幸之助さんの生涯には、学べることが多くあります。そしてそんな松下幸之助さんについて学ぶことができるのが、大阪府門真市の「パナソニックミュージアム松下幸之助歴史館」と京都にある「松下資料館」です。
どちらも松下幸之助さんとパナソニックの歴史について資料や映像で知ることができます。また門真市の資料館では旧宅を見学することもできるんです。
何か、仕事や人生の道に迷ったとき、松下幸之助さんの歩んだ道をたどり、これから頑張るヒントにしてみるのもいいかもしれません。